ミナミアオカメムシはボスニア・ヘルツェゴビナの夢を見るか?

ボスニア・ヘルツェゴビナには、「カメムシを家の中で見つけると、その家はまもなく金運を授かる」という言い伝えがあるそうです。

2017年のミナミアオカメムシ産卵から孵化

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やったああああ。スポンジボブのブランケットが299円で売ってた!!!!

 

 

本来、私は部屋のインテリアとか布団とか出来るだけシンプルというかユニセックスな感じがよくて、キャラクターものとかあんまり置きたくないのだが、スポンジボブだけは見かけたら絶対買わなくてはいけないという自分の中でのルールがあり脊髄反射的にレジに持って行ってしまう(流石に1万円以上する巨大ぬいぐるみとかは考えるけど)。

スポンジボブはもうかなりブームが過ぎ去っているので、グッズがあまり売っていないからこそ成立するこのルール。

黄色いキャラクターグッズが売っているのでスポンジボブかと思って近づくと、大体はそれはミニオンなんだ。そして最近もはやミニオンすらあんまり売ってないんだ。

しかし、このブランケット、一枚しか残ってなかったのでよかった。

これがまだたくさん売っていたら、ふざけて10枚くらい買って、机やテーブルやベッドを全てスポンジボブで埋め尽くした部屋を作ってしまうところであった。

 

まあ、そんなことはいいとして。

 

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これどうしよう。の続きである(奇しくもスポンジボブと同じ色だね。ていうか似てるね)。

 

私は、もうこれは元々いた場所に置いといて後は自然に任せたらどうかと提案した。

 

と、さも悪くないかのように言うが、要はもう面倒になってきたので、庭にでも捨てたらどうですか、と言ったのである。

すると、私の作品、「ミナミアオカメムシさんたち。」を読んで、すっかり自分もカメムシを卵から育ててみたいという気持ちになっていた母親は卵を孵すと言い張り、これ幸いと、私はカメムシの飼育を放棄。

その後は母親に任せてほとんど何もしなかった(最悪)。

 

いや、別に無理に押し付けたわけじゃなく、飽きてきたところに、もっと熱意ある人がいたからそうなっただけである。

 

そもそも、こんな大々的にミナミアオカメムシの名前を冠したものの、これがミナミアオカメムシなのか調べれば調べるほど自信がなくなってくる。

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そんなことを言い出したらこのブログのタイトル自体、変えないといけなくなるかもしれないから、良いとして。

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孵化直前で色づき始めたカメムシの卵

茶色くなってるやつはなんらかの原因で死亡している。虫の本を見ると、「オレンジの三角部分を缶切りのようにして出てくる」とあるのだが、いまいち意味がわかるようでわからない。

缶切りとは?

 

そんなことを考えている間に、生まれてきた。

 

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踊るカメムシの赤子たち。文字通り赤子である。

最初赤いふにゃふにゃしたものが、見る間に黒い縁取りがつき、虫らしくなる。

 

 

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ちなみに実際の大きさはこれくらいである。

 

以前、キュウリの葉っぱについていたカメムシの卵を育てた際には、93個も卵に対して、実際に孵化できたのは23個で、数日のうちにどんどん幼虫が死に、残ったのは6匹だけとなったので、「成る程、虫というのは大量に卵を産んで、自然淘汰されて強い奴だけが大人になるわけか」と、思った。

そして、今回も、どうせ卵の大半はどうせ孵化も出来やしない、と、我々は予想していたんだ。

 

が。

どうしたことか、ほとんど全部産まれてしまった。

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 さすがの私でもちょっとキモいなと思うくらいなので、モザイクをかけている。

モザイクなしを見る勇気がある方は下へスクロール(ポインタを合わせるとモザイクが外れるとかそんな高度なことはできないので)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ううううう。

全部産まれてきたのか…そうか。そうか。いいけど、いや、いいけど別に。

いや、むしろ良かったね。

 

多分、卵が産卵された時から安全な場所にいたので、寄生蜂に寄生されたり、雄のカメムシに食べられるということがなかったからかと思う。

カメムシと言っても別種のカメムシではない。

同種のカメムシである。

オスは、アホなので自分たちの子孫の卵を吸ってしまうのだ。

 

そんなところで、つづく。