ミナミアオカメムシはボスニア・ヘルツェゴビナの夢を見るか?

ボスニア・ヘルツェゴビナには、「カメムシを家の中で見つけると、その家はまもなく金運を授かる」という言い伝えがあるそうです。

ウォーキングデッド シーズン10

少し前に、ウォーキングデッドのシーズン10がネットフリックスで公開されているという大変な事実に気づいてしまった。

 

しかし、今、これを見始めたら他のことが何もできなくなってしまうと思い、見て見ぬふりをしていたのだが、数日前からついに見始めてしまい、とはいえ、ちゃんと寝不足にならないように1日1話見てベッドに入っているというのに、もう、一旦見始めたら、今までのシーズンのことが頭の中に浮かんでは消え浮かんでは消え、興奮してしまって眠れないのである。

 

以下、ウォーキングデッドについて語る。

出来るだけ具体的なネタバレはないようにしているけど、これから観る予定があって、前知識を一切入れたくないとう人は読まないでください。

 

私がウォーキングデッドにハマったのはものすごく遅くて1年くらい前。

このドラマの中ではゾンビ化した人間のことを「ウォーカー」と呼ぶのだが、ウォーキングデッドをぶっ続けで見て徹夜明けのまま散歩に出かけると、薄暗がりの中、前から向かってくる人が全員ウォーカーに見え、公園に行くと、ゲートボールをしてるじいちゃんたちも全員ウォーカーに見え、あのウォーカーの頭をナイフで刺してこれをこう避けて、あのトイレにどうにか隠れる、と、個室の中にもウォーカーがいて…と、妄想しながら、日中は自分がウォーカーのように会社を徘徊し、帰るとすぐに続きを見る、という地獄のような日々が、大体2ヶ月くらい続いたのか。

 

このドラマの面白いところは、ゾンビもののくせに、ゾンビが脅威なのは大体シーズン3くらいまでで、その後は結構どうでも良い存在というか、単なる小道具というか、「わ!人かと思ったらウォーカーかよ!脅かすなよ」ブシュー(←ウォーカーを殺す音)という感じの存在になるのである。

だってウォーカーは人を陥れたり、欺いたり、銃で遠くから撃ってきたりしないし、体が腐りかけていて脆かったりするので、人間よりよっぽどタチが良いのだ。

 

もしくは、敵対するコミュニティにウォーカーを大量に誘導して放ったりする、など、嫌がらせのツールとして便利に利用されることもよくある。

 

私は、最初この嫌がらせを見た時「どんだけ苦労してこのコミュニティを作り上げたと思ってるんだ!なんというひどいことを!」と、憤慨したのだが、後になればなるほど、ひどい人間のひどい行為がエスカレートしていき、もはや狂人、というレベルの猟奇的なサイコ集団がゴロゴロ出てくるので、ウォーカー放牧など今になってみれば子供の悪戯のようなものである。

 

ところで、このウォーキングデッドというものには、トラウマ回が存在する。

 

多くの人が怒りと悲しみと恐怖で悶え苦しみ、そこで観るのをやめてしまうという恐ろしい回があるのだ。

 

私も、この回を観た時、ほとんど過呼吸のようになり、目の前が真っ暗になり、ウォーキングデッドを見始めたことを死ぬほど後悔し、こんな恐ろしいものを作った製作陣を激しく呪った。

 

というか、神をも呪う勢いであった。

 

いくらドラマとは言え、ここまで酷いことをしていいのか。

 

こんなものを見て、頑強な精神と心臓を持つ私ですら、悶え苦しんでいるのに、世界中の多くの人がこれを観るからには、その中にはショックで死んでしまった人が結構いるのではないのか、という疑問が頭に浮かんだ。

 

例えば一つの国に1人くらいとか(アバウト)。

 

そして、その頃「ウォーキングデッド面白いよ」と何人かに勧めたことを思い出し、もしあの人たちが本当にウォーキングデッドを見始めて、この回まで行き着いてしまい、ショック死まではしなくても、精神に深刻なダメージを負ってしまったら私のせいではないのか。とも思った。

 

もう、なんというか、グロとかそういうのもあるんだけど、それ以上に精神的なショックというか、ジワジワくるというか、そのくせいきなり来るというか、とにかく、映画やドラマを観ていて、あそこまで衝撃を受けた経験というのは初めてで、もう二度とあの回を観ることはないと思う。

 

ただ、今となっては、ウォーキングデッドはやっぱり面白いと思うし、10年以上かけて撮られている作品なので、キャストの成長も楽しめるし、本当にいいドラマだとは思っているのだが。

 

 まあ、色々ツッコミどころ満載のドラマでもあるんだけど。

 

例えば、ドラマの中では、ウォーカーに噛まれた人間は、やがて体に病原菌が回って死亡し、ウォーカーとして蘇る、という設定なのだが、ウォーカーに噛まれた人間は大抵ウォーカーに食い尽くされることが多い、という矛盾。

何が矛盾かというと、食い尽くされてしまった人間は当然ウォーカーにはなれないにも関わらず(体がないので)、ウォーカーの増殖率が凄すぎる。

まあ、ネタバレになるので、詳しくは書かないけど、一応、それを取り繕うような設定はあるのだが、それにしたって増殖率が凄すぎないか。

 

そして、軍隊や政府が壊滅しているにも関わらず、一般人が結構生き残っている、という謎。

 

そしてダリルという登場人物が回を追うごとに異常にカッコ良くなっていくのだが、改めてよくよく顔を見ると、なんか絆創膏のような顔で全然カッコよくない、でも、かっこよくないじゃん、と思ってもう一回観ると、やっぱり死ぬほどかっこいい、という謎(雰囲気イケメン)

 

そしてこのドラマのムカつくところは、ものすごく良いところで「つづく」になって、まあそれは、ドラマはみんなそうなのでいいんだけど、

例えば、

 

「ふっふっふっ」

「お、お前は…!」

つづく。

 

私「ええええええ!ここであいつが再登場!?なんで!?どうして!?どうなるの!?あと1話だけ観よう。明日会社だけど、死にゃあしない」

テレテレテテテレテレテテ(次の話のオープニングが始まる)…

私「ワクワクワクワク(((o(*゚▽゚*)o)))♡」

 

(延々と、なんで、あいつが生きてて戻ってきたのか、今までどうしていたのか、という話が続く)

 

40分後

…というわけで、彼は一命を取り留め、虎視眈々と復讐の機会を狙った挙句、ついにメインキャラクター達のコミュニティを攻撃したのでありましたっ

「ふっふっふ」

「お、お前は…」

つづく。

 

私「少しも進んでないやんけ:(;゙゚'ω゚'):」

 

雑魚キャラのスピンオフを観るつもりで今まで起きてたんじゃなくて、メインキャラクターたちがどうなるのか知りたかったんだから、今のはノーカンね。

もう1話だけ観よう。(テレテレテテテレテレテテ〜)

 

と、延々と寝かせてはくれないのである。

 

慣れてくると段々オープニング曲が流れる前から、あ、これはスピンオフ回だな、というのがわかるのだが、かと言って飛ばしてしまうとわけがわからなくなる恐れがあるので、

この撮影の間、メインの俳優たちはオフなのかしら、などと想像しながら観るしかないのである(たまに面白いやつもあるのだが、片方でメインキャラクター達が命の危機に苛まれている状態でストップモーションになっているという事実があるので、どうしても「雑魚キャラめが」と思ってしまうのだ)

 

まあ、こういう息抜きを、あえて挿入するところも、長く飽きさせないコツなのかもしれない。

と、いう、オチも何もないしょうもないブログを書いてるうちに、眠くてたまらなくなってきたのだけど、もう1話観て寝る。

 

なんで私は正月休みまで我慢しなかったのかなー。