ミナミアオカメムシはボスニア・ヘルツェゴビナの夢を見るか?

ボスニア・ヘルツェゴビナには、「カメムシを家の中で見つけると、その家はまもなく金運を授かる」という言い伝えがあるそうです。

【カメムシ】クヌギカメムシ幼虫

前回孵化していたクヌギカメムシ

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さらにまた2週間ぐらい(アバウト)経って見に行くと、少し成長していた。

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おおーカメムシっぽくなってる。

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虫が苦手な人、というか世間一般の感覚からすると結構グロテスクな光景かと思われるが、これもカメラで拡大しているからで、肉眼ではマジマジと見ないとそこに虫がいるとはなかなか気づかないくらいのミクロな世界。

こんなに産まれてどうなるのと思うくらいたくさんいたけど、小さい蜘蛛が巣を張っていたり、肉食のヨコヅナサシガメが同じ樹に住んでいたりしたので、まあ、バランスよく淘汰されていくということだろう。

と、言いつつ、カメムシびいきの私は蜘蛛の巣をできる限り払っておいた。

 

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脱皮中。アルビノみたいで神秘的。

 

話変わって、この前のブログにもちょっと書いたけれど、最近ハンニバルシリーズにハマっていて(肝心の「羊たちの沈黙」はネット配信に見当たらないため、まだ見てない)、

10年くらい前に作られたドラマシリーズで、マッツ・ミケルセンという、おじさん好きにはたまらないデンマーク人俳優が、言わずと知れた人喰い殺人鬼のハンニバル・レクター博士を演じているのだが、これが超絶面白くて、最初、「3シーズン、各13エピソードくらいだから、すぐ見ちゃえるからいいじゃん」と思っていたら、途中から見終わるのが惜しくなって逆に「なんでたった3シーズンしかないんだ」、という心境になっている。

 

私、ハンニバル関係はなんとなくしか見たことなかったんだけど、レクター博士は、「主に」自分に対して無礼な人間を殺して食うのだ。

主に、というのは、まあ、特に無礼じゃなかった人もたまに食材にされているので、基本的には「無礼な豚は食ったる」というポリシーながら、ハンニバルの犯罪行為を知ってしまった人とか、邪魔な人間も、まあ殺すよね、で、もったいないから、まあ、とりあえず食うよね、という感じかと思われる(多分)。

 

で。なんかこれ、もう超絶ロジカルというか、ああ、そうか。ムカつくやつは全員殺して食うという生き方もあるんだね、と、思って。

 

しかし、さらにロジカルに考えると、それを実際にやってしまった場合、ハンニバルのように狡猾でない私は一瞬で警察に捕まるので、やはりやらないほうがいいね、と思い、代わりに生クリームを1パック泡立てて一気に全部食った。

 

というお話を会社の方にしたら、ドン引きされて「具体的に誰になにをされてそんなにムカついているのか」と聞かれた。

自分もそのうち食われるのじゃないかと怖くなったのかもしれない。

 

で、まあそれは冗談として、結局、どうして通常、人は人を殺さないかというと、さっき書いたように警察に捕まるからなのだけど、

もっと言うと、やっぱり自分がいくら憎い相手も自分と同じように痛みを感じるし、親、配偶者、子供、恋人、友達がいて、もし殺してしまったらその人たちがどんなに悲しむか、と考えると殺せないものなのだ。普通は。

 

が。世の中には、ハンニバルのように、そういう感覚を持ち合わせない人がいて、そういう人がリーダーとなって、そういう思想の国家もある。

と、いうことを踏まえた上で、対策なり、措置をしていかないと、そのうち自分も大切なものも全部食われてしまうぞ。

ごめんねっていうとごめんねっていう相手ばっかりじゃないんだぞ(金子みすゞは好きだけど)。

 

と、私は最近本当に思う。

 

 

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最近、もうペンギンを通り越してシャチかオットセイに見えるの。