前回までのあらすじ
生まれてすぐに蜘蛛の巣の餌食となり死んだ、アオスジアゲハのサナギの抜け殻でモニュメントを作るため、練習台として椿のドライフラワー(っぽいもの)をレジンで固めようとした私は、チャタテムシと出会い、生きることはwith罪と罰であることを悟った。
さて、いよいよ今回は本番のアオスジアゲハのサナギの抜け殻を固めていこうと思う。
前々回に書いた通り、モールドを持っていないので、クリアファイルとセロハンテープで型を作り、それにUVレジンで周りを固めたサナギの抜け殻を逆さに漬ける。
で、前回と同じようにきっちりとレジンを100:50で混合した(説明書に100:50って書いてあるけど、結局2:1だよね。多分)
ここまでは良かった。
しかし、
まさかこんなことになるとは。
クリアファイルの接着が甘かったせいで、レジンを入れた瞬間からドバドバと漏れ出し、グルーガンで攻防戦を繰り広げた惨状↑
結論。やはり、初心者はモールドを買ったほうがいい。
もちろん、YouTubeなどではクリアファイルで型を作って完璧な作品を仕上げている方もたくさんいるが、あれは経験と器用さがあるからできることではないかと思う。
このような事故を起こしてしまうと、レジンって化学薬品だし、深刻な事態に陥る恐れもあるので(グルーとレジンが化学反応を起こして有毒なガスが発生する恐れもないとは言えない)、ケチらずに最初はモールドを買ってレジンの性質というものを理解することをお勧めする。
一応、私も何回かはお手製クリアファイル型で成功した経験があったのだけど、今回は作品のサイズが大きすぎたのかもしれない。
で、もう完全にこれは失敗したと思って諦めていたのだが、一応、数時間後にガラスフレークとか青く着色したレジンで底を小細工して、やる気なく放置。
次の日。
ハサミを使いながら恐る恐るがんじがらめのグルーガンを剥がしていく。
あれ?なんかもっとひどい意味のわからない物体を想像してたら意外と一応形になってる?
気泡が入りまくってるし(これは例のドバドバと漏洩した跡だと思う)、仮で固めてたUVレジンの後がわかりまくりだけど。
これ、でも。
なんか人がサナギを抱き締めてるみたいじゃん?私のアオスジアゲハを思う気持ちが投影された?奇跡?
そして、私はクリアファイルには裏と表があるということに、この時初めて気づいた。↑の面はたまたまツルツルした方が内側になってたので良かったのだが、ザラザラとしたほうが接していた面は、このように曇ってしまっている。
これは型を作る時に裏と表を気をつけて作ればクリアできる問題なのだが、なにしろ私は裏と表を見分けるのが昔から死ぬほど苦手で、小学生のとき習字紙の裏と表がどうやってもさっぱりわからず何枚も裏の方に書いてしまい、挙句、綺麗に書けたやつが裏の方しかなかったので、教室の後ろに貼り出されたお習字が、私のだけ先生の赤字で「※これは裏です」という注意書きをされた作品だったということを思い出し、うん、やっぱり、私はモールドを買おうと思った。さらに言うと、クリアファイルは熱で変形するから形も綺麗に出ない。
(ただ、クリアファイルで作って歪みが出た作品もそれはそれで面白いなーと思った)
まあ。自己評価としては40点くらいだけど、一時完全に諦めていたので、ここまでできれば上出来。
それから、椿のほうも、今回ついでに底の部分を仕上げ。
なんとなく雪の中に落ちたような雰囲気が出て、こちらもまあまあ。
本当ならここからニスとか、研磨で仕上げるんだけど、私はそれはしないことをここに宣言する(めんどくさい。)
というところで、今回のまとめ。
・レジン初心者自信がない人は専用のモールドを買おう。
・裏と表を見分けられる力をつけたい。
・チャタテムシはどこにでもいる。
以上。