カメムシ、と言えば、恐らく多くの方は
1.うっかり潰すと臭くなる
2.触ると臭くなる
3.とにかく臭くなる
というイメージをお持ちであると思う。
確かに1.は事実である。カメムシの多くは脇の下あたりに臭い袋のようなものを持っているため、カメムシを潰してしまうと必然的にその袋も潰してしまうので、あの誰もが知る強烈な臭いを発するのである。
では、2.と3.はどうかというと、私も数年くらい前まで真実だと思っていた。
だが、あるコツさえ掴めば、臭い思いをせずにこのようにカメムシを手乗りにすることが可能なのだ。
ほら。
ほら。
※当時使ってた携帯のカメラがぶっ壊れていたため、縦線が入っております。
ほらね。
キマダラカメムシさん
で、恐らくそのコツを知りたい!という人あんまりいないと思うのだが、一応書いておくと、
「心をこめて、出来る限り自然と一体となるような気持ちで、優しく触る」
これだけ。これだけなのです。
と、ここまで偉そうにコツなどと書いた挙句、
の、大したコツでもないコツを披露した挙句、
の、ことなので、言いづらいのだが、私は今までミナミアオカメムシとキマダラカメムシにしか触ったことがないので、他の種類のカメ達にこの技が通用するかは知らん。
中には人間を刺す種類のカメムシもいるので、ご注意頂きたい。
ただカメムシさんたちも、何も遊びで臭くなっているわけではなく、どうにか危機回避をしようと臭くなっているわけだし、それなりに体力を消耗することなので、めったやたらに臭くなったりはしないはずだ。
とはいえ、「お前が優しい気持ちで触れば臭くならないと言ったからその通りにしたが、臭くなったではないか、どうしてくれる」とか言われても私は一切責任を負わないのでご了承頂きたい。
かく言う私も、半年くらいの間ミナミアオカメムシを飼育していて、掃除の際はいつも手に乗せて別の容器に移していたのだが、やはり失敗して臭いを出させてしまったことが2〜3回ある。
それがどういう時かというと、酔っ払っていたり、精神的にくさくさくさくさとしている時で、そうするとやはりそれが手を通してカメにも伝わってしまうわけで、カメもくさくさくさくさとなってしまうのだ。
この戦乱のような現代社会で、1日クタクタになるまで働いた挙句、家に帰るとカメムシの汚れたケースとカビが生える寸前の大豆。
そのような状況の中で、即座に精神を沈め、天使のように優しい気持ちになり、カメムシを無臭で手に乗せることができる、という訓練を日々続けていれば、あなたはもう禅のマスター。