2017年、ミナミアオカメムシ(多分)の卵が予想に反して大量に孵ってしまい、あらあらどうしようと言ってる間にどんどんでかくなる話の続き。
確か、Amazonでお取り寄せしてふやかした大豆を食べている。左側の写真に写っている透明っぽい物体は卵の殻である(もちろん後に脱皮殻と一緒にレジンで固めてモニュメントにした)。
ちなみに、右の緑の草は正式名称は知らないが、猫を飼ってる人なら誰もが知ってる猫草。
何か無農薬であげられるものはないか、と、探していたら、うってつけの無農薬イネ科植物がうちにはあったのである。
我々は、まだこの頃、それでも、自然淘汰されて減るでしょ、と思っていた。
しかし、
しかし、減らなかったのである。この頃、夜寝る時に目を瞑ると瞼の裏にカメムシが浮かぶようになっていた。
元気に脱皮している。
そして。ついに約40匹全員が成虫になってしまったのだった。
写真がないので一部しかお見せできないのですが、この状態が虫かごの蓋をぐるりと覆っている図をご想像ください。
と、ここまで書いておいてあれなんだけど、Googleドライブにこの後の写真が残っていなく、いきなり私が横浜のアンパンマンミュージアムでバイキンUFOに載っている写真が現れるので、バックアップになんらかのトラブルがあったものと思われる。
確か横浜の夜景をみようと思って行ったところ意外に時間が余ってしまい、他に時間を潰すところがどうにも思い当たらず、アンパンマンミュージアムに行ったのだ。
まあ、でもせっかくなので写真でも撮ろうか、ということになったものの、子供が並んでいる場所に大人の自分たちが並ぶのは非常に恥ずかしいということに気付き、見るとバイキンUFOが子供たちに大変不人気であったためそこで写真を撮ったのである。
ところで、今思い出したんだけど、このアンパンマンミュージアムで私は大変なものを見つけてしまった。
アンパンマンというものは、初期の頃、各キャラクターがブレブレだったり、驚異的な自己犠牲精神によりちょっとドン引きしてしまうような展開がある、というのは今までテレビなどでも紹介されたので知っている人も多いかもしれない。
アンパンマンの前身がちょっと飛べるだけの変わったおっさんで、戦時中の国の子供達に善意でパンを配っていたところ、敵のミサイルと間違われ狙撃されて死亡した、という話など、調べれば調べるほど、ギョッとするような事実があり、
アンパンマンミュージアムなどの書籍コーナーに行くと結構この手の昔のアンパンマンを知ることができるものが置いてある。
その中でも、やなせたかしが昔書いたアンパンマンの小説というのがあり、ちょっと詳細は忘れてしまったのだが、立ち読みしたら、これがもう、安部公房か?というような不気味で奇天烈な雰囲気が漂っており、
夢か?これは夢か?と何度も疑ったのだが、どう考えても現実で、
ならば、これを買ってやろうと値段を見ると、なんと確か3万円以上したのだ(現在全集のようなものにしか収録されていないため、それを買うしかない)。
いくら「安倍公房風味の大人なアンパンマン」という魅力的な作品であっても、アンパンマンに3万円以上出す(しかもその小説はごく一部で大半はいらないページ)というのは、今でも無理だが当時の派遣の給料では更に考えられなかったので、泣く泣く1500円だったかそれくらいの初期のマンガだけ買って夜景を見に行ったのだ。
と、今、思い出して、調べたのだが、詳細を忘れてしまったため、もうなんだったかよくわからなくなってしまった。
え?あれ?夢?
いや、確か、当時調べたら、いちごえほんという雑誌に掲載されたらしく、何十年前のいちごえほんの古雑誌を探し出して買うか、比較的新しい3万円越えの全集を買うしかない、というところまでわかったのは覚えてるからさすがに夢じゃないと思うんだ。
どっちにしても、アンパンマンに出せる金額では、いくらなんでも、ない。
まあ、それはいいとして。カメムシ。
この後…この成虫になった彼らをどうすんねん、と言っているうちに、50時間に及ぶ交尾があちらで、こちらで始まり、あちらで、こちらで、卵が生まれ、多頭飼育崩壊、というのはこういうことか、と、思いつつ、さて、それらのカメムシをどうしたかは、
記憶にございません。
前に言ったように、捕獲した虫を捕獲した場所に返すのは、よっぽど常識外れた組織規模の繁殖をやらない限り問題ないと思うの、うん。
その年、うちの地域では「最近カメムシが多いね」、とみんなが言っていた。
いや、まさか。