ミナミアオカメムシはボスニア・ヘルツェゴビナの夢を見るか?

ボスニア・ヘルツェゴビナには、「カメムシを家の中で見つけると、その家はまもなく金運を授かる」という言い伝えがあるそうです。

2016年冬に採集したミナミアオカメムシの最期

さて、やっとミナミアオカメムシ(冬に採集編)の続きに戻る。

2016の年末頃に行き倒れになっていた6匹のカメムシだが、秋頃収穫し冷凍しておいた大豆と、Amazonでお取り寄せした無農薬落花生のおかげで、なんと3月になっても生きていた。

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高い所が好きなので、アクエリアスを染み込ませた脱脂綿を棒に引っ掛けたら、喜んで飲んでいるところ。

これは…もしや、春、暖かくなるまで生き延びたら外に返せるのでは?

そんな淡い期待を抱いていた、あの頃。

 

 

 

 

 

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一方、410円にされて凹むうちの猫。

(唐突だけど、この頃のことを思い出そうとフォトフォルダを漁っていたら出てきたので仕方がない)

 

カメムシの話に戻るが、しかし、淡い期待も虚しく、やはり、さすがに4月ごろになるとカメムシが弱り始めた。

確か、この年、随分後まで寒かったような気がする。

そうしてためらっているうちにどんどんカメムシがヨボヨボになっていき、たちまちのうちにケージは養老院と化した。

この状態で放しても…と思いつつ、しかし、そうはいってもなかなか死なず、こんなことなら、もう少し前に放してやっておけば、例え1日で死んだとしてもカメムシにとっては良かったのでは?と思い始めた5月。

カメムシの脚がもげ始めた。

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元々自然界であれば、せいぜい脚が2本もげた時点で、もう自然淘汰されて天に召されるものなのだが、私のカメムシ達は異常に栄養状態が良くなっている上に天敵がいないため、脚が3本になっても、2本になっても、動けなくなってもまだ生きていた。

それで私は、毎日仕事から帰ると、寝たきりのカメムシに脱脂綿で栄養補給をさせていたのだ。

前にも書いたと思うけれど。

虫にこういうことをするのは、多分だけど、意味がない。

やはり自然のまま死なせてやるか、そもそも行き倒れになっている所を助けるべきではなかったのである。

せめて、少し暖かくなった時点で放しておけば良かったのだ。

例え1日で死んだとしてもそれはそれで良かったのだと感じる。

 

結局、それから少し経って全員死んだのだったと思うが、その頃さすがに可哀想であまり写真を撮らなかったのか、単にバックアップを取り損ねたのか、画像が残っていないので、記憶も曖昧なのだが、

空虚な灰色の目で一日中天井を見続ける脚のないカメムシだけはハッキリと脳裏に焼き付いている。

 

 

なーんだ、それがカメムシ地獄か!と、思うだろうが、この先、さらなるカメムシ地獄が待ち受けていることを、あの頃の僕らは、まだ知らなかったんだ。

 

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「安心しなさい。あの者たちはみんなカメムシ天国へ行きました。」

 

ところで、全然話変わるけど、こういうチョコレートって。

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うまいからってドンドン食べるといきなり気持ち悪くなるよね。

私は学生の時、一人で教室でうまいうまいうまいとひたすら食べてたら、いきなり「うっ」となって、口の中にあるものすら飲み込めないほど気持ち悪くなり、ゴミ箱に吐き出したことがあるのだ。

いや、なんでも食べ過ぎたら気持ち悪くなるのだが、

普通は

 

「おいしい→もうちょっと食べたい→気持ち悪い→げええ」

という風に境界線に少しゆとりがあるものなのである。

いかに、もうちょっと食べたい→気持ち悪くなる前のちょうどいいところで止められるか、という所がポイントなのだ。

冷静と情熱のあいだ。もうちょっと食べたいと気持ち悪いのあいだ。

 

数年前、「ファミチキという恐ろしく美味しい食べ物を、腹一杯食べてみたい」という欲望に駆られ、大人なのでこれを実行した。

本当は5個くらい買おうかと思ったのだが、いや、待てよ…と思い、とりあえず3個買って、まだ食べたかったらもう一回買いに行くことにした。

すると…一つ食べた時点では、もちろん「もうちょっと食べたい」と思ったので、当然のことながら2個目を食べ始めたのだが。

なんと。1個半で既にもうあんまり食べたくなくなっており、3個目を食べる頃には「もうファミチキなんてしばらく見たくもねえ」と思った。

つまり、ファミチキ1個というのは、「もうちょっと食べたいと気持ち悪いのあいだ」という恐ろしく計算され尽くした食べ物だったのである(個人差とか体調とか空腹具合は一体どこへ…)。

 

と、いうふうに、人間は調子に乗ってこの境界を越えがちではあるものの、まあ、一応、その気になれば見極めができるものなのだ。通常は。

 

しかし、こういう高濃度のチョコの場合

 

「うまいうまいうまいう…→げええええええ」

 

という風に、まったくあいだがなく、通常では考えられないほど唐突に全身が拒否反応を示すので、是っ非、気をつけたほうがいいよ、

という非常に有益な情報を、学生の時に一番仲の良かった友達に教えると、その友達も既にまったく同じことになって、この前吐いたと言っていて、お互いに「こいつアホだな」と思った、という話を。

思い出しながら、この前久しぶりにこのチョコを食べていたが、既に理性が邪魔をして昔のようには大量に食べれず、あの頃のような無鉄砲さがなくなった自分を悲しく思い…

いや、良いのだ。今、チョコを食べ過ぎて病院に運ばれました、なんてことになったら、ただでさえ混乱する医療現場に大変な迷惑をかける。

大人になったのだ、我々は。

( ちなみに、美味しくて食べ過ぎるのはカカオ86%までで、

95%になると、もう炭か消しゴムを食べているようだ。あれは薬だ。)

 

 

さて、そんなこんなで、次回!みんなが興味津々、ミナミアオカメムシの交尾について!

(※内容は予告なく変更となる場合があります。まだ写真がGoogleフォトに残っているか確認していないためです。)

最近見かけた鳥たち

ミナミアオカメムシの話を書いてる途中なのだが、最近、野鳥に興味が出てきたので、ちょっと中断してその写真を紹介。

 

先日、近所で道に迷っていた際、スズメの群れを発見。

(なぜ近所で道に迷ったかと言うと、近道をしようとしてGoogleマップを信じて歩いていたら田んぼや住宅街などまったく目印のない、どこからどこまでが私有地なのかわからないような道をグルグル回されたからだ)

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少しずつ近づいて、どれだけ近くで写真を撮れるか、ということになんとなく挑戦していたところ、いつものスズメのチュンチュンという声とは違う、警戒音のような鳴き声が聞こえ、その途端、スズメたちが一目散に飛び立って行ってしまった。

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上から見ていたこいつが「不審者が近づいていますよ!!」とみんなに知らせたわけである。

鳥って、なんでこんなに頭がいいのに「鳥頭」なんて人をバカにするときの揶揄に使われるのだろうか。

 

そして、昨日見かけたカワセミ

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ずっといるのはわかってたんだけど、ようやく写真を撮れた。

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次は池に浮かんでる謎の鳥。

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よく、このようにきちーんと整列しているので、最初遠くから見たときはブイかなんかが浮いてるのかと思った。

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もしかして後ろの白鷺が司令官なのか。

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雪の日も、まじめに整列している。なんなんだろう。近づくと飛んでいってしまうので、断じて作り物ではないのだ。

 

その近くで何かを食べているカラス。

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近づいてみると、逃げてしまったのだが、これだった。

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もちろん、私はこの魚を横取りしたりはしなかったので、私が去ったあと、カラスは戻ってきて魚を食べた事とは思うが、もしかして恨まれていて家まで着いて来られてはいけないので、警戒しながら遠回りして帰った。

 

と、まあ、一連の写真のクオリティを見てわかるように、私は望遠レンズとか一眼レフとかを持っていないので、鳥の撮影をするにあたって、何か揃えたいところではあるのだ。

今使っているオリンパスTG-6の望遠レンズが1万円くらいであるようなので、それを買うのが一番簡単な気がするのだが、レビューを見ていると「いちいちレンズを付け替えないといけないのであまり使ってない」とあって、まあ、面倒くさがりの私は絶対そのようなことになると思うので、ちょっと保留。

クオリティが高くなくても良いので、なんか手軽に撮れるやつないのかなあ、と思って探していたところ、iPhoneスマホに付けられるタイプのレンズが3000円くらいで売られていたのだが、このタイプのやつを使うにはいちいちiPhoneをケースから外して(あのステキなiPhoneケースから外して)装着する必要があり、そんなこといちいちやってたら鳥は逃げてしまうと思うし、かと言って、散歩の間ずっと裸でiPhoneを持ち歩くのも嫌なので(せっかくステキなケースがあるし)これも微妙というところ。

 

しかし、私、泳げないので、川のギリギリの所まで行って撮影して落ちたら死ぬかもしれないので早めに揃えたいところがある。

あと、これは望遠レンズを買ったところでどうにもならないんだけど、

ちょっと最近思うのは、川って妙に、誰かに、見られてるというか、すぐ後ろまで何かが迫ってる気がして、なんか、そんな感じがして、何回も後ろを振り返ってしまう。

水音のせいで周りの音が聞こえないことと、淵ギリギリにいる(押すなよ、絶対押すなよ、状態)という緊張した状況のせいでそのように感じるのだと思うけど…。

と、いうことを今、自分の部屋で書いているにも関わらず、なんか怖くなってきたので、後ろを振り向けないまま、今日のブログはこれでおしまい。

ミナミアオカメムシの口針

ミナミアオカメムシの続きを週中に書こうと思っていながら、ついに遅ればせながら、私もテレワーク(アメリカ英語で言うとどっちかというと「テレウォーク」になるが、しかし、イギリス英語だと「テレワーク」に近いので、いつもどっちだかわからなくなるアレ)要は在宅勤務をすることになり、

その準備や社用携帯、パソコンの講習会などで多忙を極め、昨日は、パソコンと資料を厳重な鍵付きのボックスで持ち帰ったため、もうちょっとで手が千切れる所だったが、ついに今日在宅デビュー。

しかも今日は雪がチラついていた。

神様。こんな寒い日に家にいて良いなんて、私は一体どんな徳を積んだと言うのでしょう。少しも覚えがないのですが。今まで人を殺害したりしたことがないからでしょうか。

そんなことを思いつつ。

今日はミナミアオカメムシの口針に思いを馳せましょう。

カメムシには口針があり、それで稲やダイズ、桃など色々なものをぶっ刺して栄養を摂るようになっている。

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中には肉食系のカメムシで、他の虫の体液を吸ったり、時には人間を吸血したり、疫病を媒介する場合もある(日本にはそこまでのやつはいないはずなのでご安心を)。

ちなみに、農産物に口針を刺して栄養を補給する虫、いわゆる害虫で有名なのはアブラムシである。

実はアブラムシは、「カメムシ目アブラムシ上科」、つまりカメムシの仲間なのである。

 

そういえば、前も少し書いたかもしれないが、葉っぱの上にいるアブラムシを、筆ですくって別の葉っぱに移すという仕事をしたことがある。

 

ひょいひょひょいひょい、とアブラムシを全部移動させたら、数日後、上司から

「君たちの移動させたアブラムシはほとんど死んでいる。アブラムシが口針を使って食事をしてるときに移動させると口針が千切れて、その後食事を摂れなくなって死ぬから、今後は食事を摂っていない時に移動させるように」

という、むちゃくちゃな指令を受け、顕微鏡でアブラムシが食事をしているかしていないかを見極めていたら、酔ってしまい、すっかり気分が悪くなり、

という話は別にいいんだ、私は今日、アブラムシじゃなくてミナミアオカメムシの口針の話をしているんだってば。

 

そう。ミナミアオカメムシの口針。

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↑大豆やアクエリアスを与えているにも関わらず何故か木の棒を吸っている。

 

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↑やっと気付いてアクエリアスを飲んでいる。

 

 

前回の記事に載せた、自然の中を生き抜いて茶色っぽくなったカメムシ

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不思議なことに、暖かい部屋で栄養を与えて1ヶ月ほど経つと、全員が緑色に復活。

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全然ミナミアオカメムシの口針の話ではなかったけど、

なんか、もう、今日、疲れすぎて、一体なんで、カメムシの口針の話を書こうと思ったんだか思い出せない。

おそらく、私が言いたいのは、カメムシの魅力の一つは口針でグングン栄養を飲んでいるところだよねーということである。

 

ミナミアオカメムシの思い出〜冬に採集編1〜

先週、いろいろあったものの、結局iPhoneを受け取りできたので、使い始めることができた素晴らしいiPhoneケース。

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なんか、汚すのが嫌で、更にこれをケースかポーチに入れたい衝動に駆られるくらい気に入っている。

 

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せっかくなので、今までのカメムシグッズまとめ。

餃子の皮はネックレス置き、茶色い木皿はヘアピン入れとして絶賛活躍中。

ランプは映画を見るときに使おうと思っていたが、目の隅に光が入ってくると画面が見辛く、

結局テレビの後ろ側にランプを配置するのが一番見やすいことに気づいたので、まるでランプカバーの意味がない。

 

このブログの一番最初の頃に書いた記事で、2016年の夏から秋にかけて、キュウリの葉っぱに生み付けられていたミナミアオカメムシの卵を孵化させて成虫まで育てたということを書いたのだが、

そのあとも何クールかカメムシを見守ったことがあったので、続きを書こうと思う。

2016年の秋頃、成虫になったミナミアオカメムシを、私は自然に返した。

この行為に関しては、虫好きの間でもどこからどこまでがセーフか、と色々考え方があるし、

まあ基本的にはペットを飼った以上、そのペットが死ぬまで面倒を見なければならないというのは鉄則ではあるのだが、

私は、虫の場合は、卵、あるいは幼虫を飼育して成虫を元の場所に戻すのはほとんど問題ないと思っている。

よっぽど大量にやった場合は、本来よりも数が増えてしまうので、妙なことになる恐れもあるが、組織規模でやらないと無理だと思うし。

もちろん、全然生息域の違う場所に放つのはもっての外だ。

 

で、秋に成虫を放ち、冬になると、彼らは寒すぎて戻ってくるのだ。家の中に。

もちろん、私の飼ってたカメムシか知らん。多分、違う確率の方が高いだろう。

とにかく、寒くなってくると彼らは、冬眠をする場所を探し始める。

外では寒すぎて凍死してしまうので、家の中の暖房の暖気の届かない比較的寒い場所や物置などの屋内で冬眠をする。

 

しかし…当時、私がいた会社は建物がすさまじく古く、基本的に人がいるところしか暖房を入れず、ちょっと離れたラボで作業をするくらいだったら、暖房は入れず、ささっと終わらせて安全区域に戻る。

という感じだったので、カメムシの期待とは裏腹に、そこは室内ながら、屋外と同じくらい寒かった。

なので、こういう悲劇が度々起こっていた↓

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 屋内に入り込むことに成功したものの、なぜか死ぬほど寒いので、食器洗いネットで暖を取ろうと潜り込み、そんな努力も虚しく凍死したカメムシ達。

ネットの中に5匹くらいいたが、全部死んでる。恐怖のカメムシマンション。

 

上記に書いたように、私は、このカメムシが自分のカメムシだったらどうしようと思うと、居ても立っても居られないので、見つけ次第、捕獲し、暖房完備の場所で大豆を与え飼育していた。

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幼虫から育てた時と違って、一度自然界の厳しさの中を生き抜いているので、味があってかっこいい。

 

ちなみに、自然界の厳しさを全然知らない状態はこちら↓美しい

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↓再度、冬に採集した組。

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こいつはなぜか腹が凹んでいる。

 

そして、年末年始になると会社が休みになるため、私はカメムシ達を家に連れて帰ることにする。

そして家族まで巻き込んだカメムシ地獄が始まるのであった。

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うちの猫とも仲良し

※本当は中に何が入っているか、理解していないだけ、というか興味がないだけ

【ミナミアオカメムシ】【ダイオウグソクムシ】←?iPhoneを新調する

一週間ですっかり雪は溶けてしまった。

さようならダイオウグソクムシ

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ところで、この雪が降って会社に行けるか行けないかでジリジリしていた日に、近所を散策していた際、充電したばかりのiPhone SE(最近発売したやつではなく古いほうの)が死にかけていることに気づいて、ああ、もうこれはいよいよバッテリーがいかれているなあ、と諦めがつき、今更バッテリー交換をするのも面倒くさいし、中古でiPhone7を注文。

 

「今更iPhone7!?」と、思われるかもしれないが、

私はiPad miniをメインで使っているため、iPhoneはどうでもいいって言うか、なんなら2年前までガラケーをしつこく使っていたんだけど、あまりにも悪意ある最新ガラケーの劣化ぶりに耐えきれなくなり(あれはガラケーだろうがガラホだろうが作るのがめんどくさいので、全員スマホiPhoneユーザーにしようというメーカーの策略でわざとクソみたいなガラケーしか作らなくなったのだと思う!)、

さらに海外旅行に行く時にSIMフリーだったら便利だよね、というのもあって、渋々iPhoneに変えたくらいなので、もう電話とメールと少しSNSとネットが出来ればなんでもいいのである。

それでまあ、iPhoneを注文して、今日届く予定だったにも関わらず、

ドアの方で音がするので見に行くと、不在通知が入っていて、

なんで!?なんで!?今、いたじゃん!チャイム鳴らしてくれなかったの!?

あなたアイルランド人なの!?

 

アイルランドでは、配達員はなぜか荷物を持ち歩いておらず、チャイムを鳴らすこともせず、勝手に不在通知を入れて帰ってしまい、電話をすると、ものすごく遠くの郵便局に留め置いてるから取りに来いと言われる、と言う信じ難い文化が存在する。

寮母さん(イタリア人)も「1日寮にいたのにおかしいわ」と言っていて、

再配達はしてくれないらしいと伝えると「なんてレイジーアイリッシュなの!!」と怒っていたので、ヨーロッパ全体がこうというわけではないのだ。

(2009年頃に経験したことなので、今はどうか知らないけど、多分変わってない気がする)

私はその荷物を取りに行くためにタクシーで郵便局に向かったが、タクシーの運転手が道を知らず、違う郵便局に行ってしまったり、

しまいには運転手が私を車に残してそこら辺を歩いている人に道を聞きに行く、など、散々だったが、

運転手は無愛想ながらも良い人だったらしく(というか「荷物を受け取らない限りこいつはこのタクシーを降りない」と困り果てている様子で)、必死で色々手を尽くしてくれたので、私達の間には連帯感が生まれ、無事荷物を手に入れた際には2人で涙した。

 

と、いう話はあんまり関係ないので話を現在の日本に戻すが、

ドアの方でカタンと音がして、すぐ見ると不在通知、即ドアを開けるも、配達員は影も形もなく、

慌てて不在通知に書かれていた番号に電話するも、「もう戻れないところにいるんで明日来ます」という。

日本の配達員の俊足さと忙しさよ。アイルランドの配達員もちょっとは見習ってよ。

それだけ必死で走っている方に二度足を踏ませてしまうとは申し訳ないことをしたと深く反省し、

なんだ、チャイムが壊れているのか!?と怒りながらドアを開けて押してみるも、

ちゃんとピンポンピンポンと鳴る。

さては家の中だと聞こえないのか、と、チャイムを押した瞬間、部屋の中に走って戻り確認しようとするも、

いくら狭い1Kとは言え、物理的に不可能、と言うことを理解するまで何回か同じことを繰り返してしまった。

もう少し頭が良くなりたい。

うちのばあちゃんちのチャイムはファミマと一緒の音なのであれくらい悠長ならイケるかもしれないが息継ぎもない「ピンポンピンポン」の間に部屋まで戻って来るのは無理である。

誰か押して。

 

そうこうするも、どうやらチャイムの音が小さ過ぎるだけで鳴ってないわけではないのではないか、と言うことがなんとなくわかり、ボリュームを上げておいたので、多分明日は大丈夫。

 

と、ここまでしておいて、配達員の方に迷惑もかけておいて、あれなんだけど、iPhone7は結構どうでもよいというか、

さてここからが本題なのだが、私が本当に楽しみにしていたのは、iPhoneと同時に別の店で注文したオーダーメイドのiPhoneケースなのだ。

 

まず、楽天のお店で注文をする。

そうすると、メールアドレスが送られてくるので、そこにiPhoneケースに印刷したい画像を送る。

すると、デザイナーさんがイメージ画像を送ってくれるので、もっとこうしてほしいとか希望を伝える(私はデザインとかよくわからないので一発OKを出した)

 

そうすると……

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こんな感じのカメムシiPhoneケースだって作れてしまうのだ。

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裏は幼齢のカメちゃん。

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素敵〜〜〜〜✨✨✨✨✨

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ベルトの所もきちんと印刷されている。

ああー。かわいい。やばい。こんな素敵なiPhoneケース見たことない。

ちなみにお値段は、送料(ネコポス)、税込で3,780円。

iPhoneケースとしてはちょっと高いけれど、オーダーメイド なのでそんなものではないかと。

宣伝でもなんでもないのだが(こんなに閲覧者数が少ないブログでアフィリエイトはできない)、一応情報として書いておくと、楽天の「オリジナルケースSHOP」という所で作ってもらった。

 

で、さっきiPhoneは別に楽しみじゃないと言ったが、一刻も早くこの素敵なiPhoneケースにiPhoneを入れて実際使ってみたいので、

明日はチャイムがちゃんと鳴ることを祈っている…と言ってるうちにとっくに日付変わったから今日か。

 

 

アポカリプス

相変わらず雪は降り止まず。

少しずつ溶けてはいるし、天気予報は曇りになってるものの、実際は降ったり止んだり、

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かと思うと、たまに晴れたり

こちとらダルマに短い手足が生えたのかってほどの厚着をして出掛けているため、中途半端に晴れると、むちゃくちゃ暑くなるので、ちょっとやめてほしい。

 

昨日は、朝起きるとものすごく積もっていたので、休日だったこともあり、公園などの様子を朝から見回った挙句、その後は街の中のお店の営業状況を、自主的に確認して回っていたため(外から見るだけ)、20,000歩以上歩いていた。

 

まあ、簡単に言ってしまえば、無駄にはしゃいでいたのである。

 

昔は、とにかく外に出るのって面倒くさかったんだけど、さすがに30代も半ばに差し掛かってようやく時間は無限じゃないのだ、という実感が出てきて、また、コロナ禍などで外に出られない状況が続いて、とにかく、できることはできるうちにやっておいたほうが良いと思うようになったせいか、あんまり家に1日中いるということがなくなった。

 

※コロナのことがあるので、外に出まくってる、と宣言するのもアレなんだけど、まあ、私なりに色々考えた上、場所も選んでのことなので。

 

ところで、全然話変わるけど、雪の日の立ち入り禁止系の看板って、なんか、文明が退廃した後の世界とか、バイオハザードの世界とかみたいできゅんきゅん。

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↑これは前の職場で撮ったやつだけど、絶対ここからゾンビウイルスが漏洩して、凄まじい危険地帯になってるんだろうなあ、という感じ。

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絶対この柵の向こうにゾンビいる。

 

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「さかなをつってはいけません!」とか言ってる場合じゃあないのに!

 

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私有地を主張したって、もう無法状態からなんだから無駄なのに!

 

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これは、文明が退廃した後でも気をつけたほうがいいな。まあ、冬眠してるだろうけど。

 

 

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とか、なんとか遊んでるうちに、雪はどんどん降り続け。

これ、やばいなあ、と思いながら、平地でこれだったら山の方、一体どうなってんだろう、と気になって、見に行ってしまった。

台風のとき、どんだけダメって言っても、川を見に行く老人、に、そのうちなるのかもしれない。

まあ、ただ、山と言っても、道路が舗装されて車も入れるとこまでしか行ってないのだが。

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お地蔵様もサンタクロース状態。

 

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ひらけた所に出て、この光景を見た瞬間、これは、ヤバい、こんな光景、水墨画でしか見たことない。絶対にこのまま登ったらやばいやつだ、と思い引き返した。

何が怖かったって、10分前の自分の足跡がすでにほぼ消えていたこと。

 

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夜、懲りずに再び散歩に出たら、車が全然通っていないので(通れないので)、若者3人が道路のど真ん中をテクテク歩いており、やっぱ世紀末っぽいなあと思った。

 

ゾンビだとか、文明壊滅だとか、無法状態とか、前は映画の中でしか起こらないことだと思ってたけど、コロナ以降、絶対ありえないことでもないんじゃないか、と思うようになった。

絶対嫌だけど、地球規模で文明がリセットされれば、もう生きるために生きるしかなくなるわけなので、ちょっとだけ羨ましいなーと思ってしまう時がある。

まあ、嫌だけどね。

九州も大雪です

九州も大寒波に見舞われ、昨日は昼から帰宅指示が出て、なんだかんだやって14時前に吹雪の中帰宅。したら、雪がぴたりと止み、これ帰らなくてもよかったんじゃないかと思ってたんだけど、次の日の朝起きたら一面銀世界。

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こんなんで大雪とか言うてたら雪国の人に怒られると思うけれど、九州人がどれだけ雪に対して愚鈍かというのを舐めてはいけない。

ちょっとの雪でも事故が多発する。

昔は、仕事は何がなんでも命がけで行かねばならないと思っていたから、スノータイヤを買おうかと思ったこともあったけど、そんなことしたって、周りの車は大体普通のタイヤなため、自分がスリップしなくても周りが突っ込んでくるかもしれないので、あんまり、意味ない。と、思って、みんなやらない、という愚鈍。

とにかく、今はこういった事態に、会社から「絶対無理して出勤するな」と言われるようになったので、日本も少し変わってきたかなと思う。職種にもよるとは思うけど。

20歳くらいの時はショッピングモールで働いていたので、何がなんでも店を開けんと殺すぞ。という圧力が、なんとなくあった。ほとんど誰も来やしないのに。

ただ、それも変わって来たのかなーと思ったのは、その昔働いていたショッピングモールが、家から徒歩圏内なので昼過ぎに歩いて行ってみたら、開いてないお店が結構あった。

良いことだ。

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雪の結晶モードで撮影。難しい。

それで、まあ、様子見て出勤、ということになっているので、寝るわけにもいかず(とか言いながらショッピングモール行ってラーメン食ってたんだけど)、ベランダで雪だるま作る。

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カメムシ

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うーん。なんかダイオウグソクムシ感。※ダイオウグソクムシ…なんか深海にいるでかい白いダンゴムシみたいなやつ。

 

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結局14時過ぎてもあまり様子が変わらない上に、夕方から更に降るというので、なんとか行けても、帰れなくなる、もしくは、行ってすぐ帰らなければならなくなるので、あまり意味がないと思い、1日休むことに。

休みっつーのは、休みそのものではなく、休み前日の開放感が良いのであって、まして14時まで行けるか行けないかジリジリしつつ、結局休みでした、っとなってもあんまり嬉しくないのである。

 

とにかく、休むからには私は寝る。

 

と思い、15時ごろから2時間ほど寝てたら、会社の人から電話がかかって来て、こういう時寝てたとバレないようにするには、もちろん、テンション高く電話に出ることが一番なのだが、ちょっとやそっとテンション高く出たって、もう声帯そのものが寝ているから、まあバレる。

要は、異常なくらいテンション高く出る必要があるのだ。

急激にベッドから跳ね起き、そのまま全裸で脱兎の如く富士山の頂上にある受話器を取りに行くくらいの気持ちで「はいぃぃぃっもっしもしぃ!?」と、出れば、ようやく他人にはそれが普通の声に聞こえる、と私は信じているので、いつか急激に血圧が上がって死ぬんじゃないかと思いつつ、いつもそれを実行している。

 

が。よくよく考えてみれば、私はすでに会社に休みますと言っているため、別に寝てようが何してようが私の勝手で、そんな命がけで血圧を上げなくても良かったのじゃないか(しかも上司じゃなくて若手の子だったし)。

そしたら、相手が来る間際に「お休みのところすみませんでした」などと言うので

「え!?寝てたってわかったの!?」(全裸で富士山に駆け上がる戦法が効かない…だと?)

「え?いや、今日お休みでしょ?あれ?寝てたんですか?それはすみません」と、墓穴を掘ったことになってしまい、マジ意味なかった。